先日、たまたまテレビの再放送で、2015年のミラノで開催されていた国際博覧会(万博)の様子の紹介映像を見ていたら、その会場のモニュメントに出会った。

<生命の木>イタリアミラノ万博 モニュメント
ミラノ万博生命の木

このモニュメントは「自然の原点と多岐にわたる根源、イタリア領土の伝統や知識、イタリア館とその他の地方のネットワークを表している」のだそうだ。高さは37メートル。総工費も8ミリオンユーロ(約10億円以上)もかかったらしい。

 

このミラノ万博のテーマは<食>の博覧会で、日本館もあり、番組はその紹介がメインだったが、このモニュメントの姿が映し出された瞬間、それはカバラの<生命の樹>のようだと思った。たぶんそのスパイラル構造と、上部の花文様が、神聖幾何学的だったからだろう。

 

神聖幾何学とは、端的に言えば、黄金比率や宇宙原理とも関連する聖なるパターンのことで、カバラと深くかかわっている。

このモミュメントの木は、おそらく<食べ物>を育てる水や大地と深くつながって、生命の源泉を吸い上げて花を咲かせているイメージなのかもしれないが、このモニュメントの名前が<生命の木>であると知って、

やはり作者はカバラの<生命の樹>を意識しているか、少なくともインスピレーションはそのあたりからなのかもしれないなとも、勝手な想像をしてしまった。生命の木というイメージも考えてみれば、良く使われる原型的なイメージと言えるのかもしれないので、関連があるのかなんとも言えないけど・・・感覚的には繋がりを感じてしまう。

 

生命の樹:マルクト

そのカバラの<生命の樹>(左図)とはカバラ哲学のすべてを凝縮した西洋曼荼羅とも言えるもの。一言で言えば、天と地の間の私たちの住むこの地球や私たち自身、そして宇宙そのものの原理を表している。

フラワーオブライフ4-11

カバラの生命の樹と神聖幾何学は深く関連していて、(右図)の神聖幾何学のパターンは「生命の花:Flower of Life」と呼ばれるもの。少し飛躍するが、これは黄金比率を基本として描かれた基本的なパターンのひとつであり、さらに発展させて多様な文様を描いて行く事が出来るし、ある種のスパイラル構造も、この神聖幾何学のパターンを基本としている。

 

宇宙の永久機関(フリーエネルギー)の構造である「トーラス」とも関連している図形である。また、あのイギリスあたりの畑に突如出現するというミステリーサークルの文様の多くも、この神聖幾何学のパターンで描かれている。

 

この万博に行ってきた人のブログなどをネットサーフィンすると(懐かしい言葉だ・・・)、<食>を題材にした各国のパビリオンの様子がわかる。日本館では和食の紹介がメインで、かなりの人気だったようだが、そうした新たな食文化が世界に浸透して経済効果が生まれる、ということなのだろう。

もう一方で、人口増加と食料問題、現在の世界の食料の不均衡、無駄なく食材を使う事や将来的に食料をどうするか、などがテーマだったらしい。特に昨今の<食べ物>に関する懸念はたくさんある。添加物やアレルギーの問題、汚染、遺伝子組み換え、また天候不順など・・・数え上げたらいろいろと出てくる。そうした環境変化もあって、私たちが日々何を食べるかは本当に重要である。

カバラの天球・マルクト

カバラの生命の木の一番下の天球を「王国」とか「マルクト」または「マルクース」と言う。(上図:生命の樹・マルクト参照)

ここは、私たちの住む地球そのものを表しているし、また私たちの肉体(ボディー)そのものも表している。

私たちの体をどうケアするかは、カバラのこの一番下のマルクトにおいての、一番大きなテーマのひとつなのである。

自分の体をいかにケアするかは、何を食べるかにつながることだし、またメンタル的な側面とも関係してくる。

カバラの天球とは、私たちの人間の持つ様々な側面を表しているもの。

もちろんそれだけではないが、これらの天球を理解していくことは、私たち自身をも理解することになる。